6月5日 株式会社グランシーズ 代表取締役社長 太田 彩子 氏 インタビュー
《学生時代》
―― 初めに、学生時代の太田社長について聞かせてください。
小さいころは自己主張することもなく本当におとなしい子供でしたね。小学五年生の時にアメリカに引っ越したことで、大きく変わりました。アメリカでは現地の学校に通っていたんですけど、英語が話せないので言いたいことが言えなくて、とてももどかしい気持ちだったんです。なんで土曜日に行く日本人学校で日ごろ話せない日本語をはなすことができて、糸が切れたように活発になりましたね。 その後、現地校にも徐々に慣れて行き、アメリカ人の「自分の意見をしっかり言う」姿勢に感化されました。 ここで自己主張の大切さを学ぶことができました。
帰国後、中高一貫の女子高に通うようになり、女子高の反動で共学の早稲田大学を選ぶことにしました。
企業を思い立ったのは大学に通っている二十歳の時です。不動産業を経営している叔母の「組織での雇われの身で終わらないで、自分で 会社を創りなさい !」という言葉でした。その後私は、「二十代の間に起業する」と決意するにいたりました。
―― 大学で教える勉強についてはどう思われますか?
大学で教えることは机上の空論であったとしても、知識をつけることはとても大事なことだと思いますね。社会にでてから実践につなげることができます。私は法学部だったんですけど、もう少し法律のこと、特に商法や会社法をしっかり学んでおけばよかったと社長になってから後悔したこともありましたよ。 ( 笑 )
―― 卒業後は?
リクルートに入社して営業の仕事をしていました。そして二十代の終わりあたりに『二十代の終わりまでに 起業 する』という目標達成のために、リクルートで仕事をしながら 起業準備を開始しました 。
有限会社を設立した当初はビジネスプランはなくアイデアだけだったんですけど、三ヶ月でしっかりしたビジネスプランを作ることができました。

《会社について》
―― 人材派遣業社についてお聞かせください。
今、飲食店では人材が不足しています。求人誌などに広告を載せたとしても 人が集まらず結局広告費のタレ流し状態になったり、 お店側が考えるような人材が集まるとは限りません。そこで人材を集めてその人個人にあった仕事、お店、適材適所にスタッフを派遣するのが私たちグランシーズの仕事です。その人の資格や経験より素直さ、人間性を重視しますね。
グランシーズとは『グラン』は『大きい』を意味し、『シーズ』は『種』の訳語です。はじめは小さく様々な形式をした種でも、相互に大きく成長したい。という想いがこもっています。私たちはスタッフの3〜5年のビジョン から将来へ繋がるキャリアプラン をつくっています。
グランシーズは物を取り扱っているのではなく、人間同士のビジネスです。ですから私は、自分、スタッフ、会社、周りの関係をとても大切にしています。
―― 将来の市場についてはどのようにお考えでいらっしゃいますか?人材派遣業界は競合他社が多いと思いますが。
そうですね、グランシーズは派遣 業、紹介予定派遣業、紹介業をしていますが、どんな形態でも「お客様の人材アドバイザーでありたい」ことが大前提です 。 今後はますますの労働人口の減少化が加速すると予測されます。だから企業は正社員雇用を促進している。ならば、より企業がスピーディに雇用ミスなく人選する必要もありますし、けれど自社だけで担ってしまうと客観性を損ねてしまう場合もあります。そこで、飲食経営でもない、中間地点のグランシーズがスタッフとお店の双方の願いを叶うべく、両者の架け橋になれれば、と思います。
―― 経営者としてやりがいを感じる時はどのような時ですか?
一番は、自分の将来 、社員の将来、会社の将来、そして私たちをとりまくすべての環境が 豊かになっている姿を想像する時ですね。その時のことを考えるとドキドキ、ワクワクします。
―― 太田社長の書かれているブログを拝見しましたが、商業目的などもあるのですか?
商業目的はまったくありませんね。見る人を元気付ける、やる気にさせる、そのようなブログにできたらいいなと思い書いています。私自身も他の社長さんのブログなどをちょくちょく拝見しています。
―― 株式の上場に興味はありますか?
興味はありますね。上場のメリットは社会との接点だと思っています。
《女性社長について》
―― 経営について特別な考え方はありますか?
私は一度も男性と競おうと思ったことがありません。人は人。自分は自分です。もし同じスタートラインにたつことになったら、私は別の道を探すことにしますね。
―― とても魅力的な太田社長ですけど、おしゃれなどで気にしていることはありますか?
やはり社長とはみられる立場なので身だしなみには気をつけていますね。
自分としても爪や髪のお手入れや、きちんとした格好をしていると気持ちよく仕事をすることができますし。 本当は、もっとお洒落にならねば!と常に反省しています 笑。 逆に入れ込みすぎては困るので雑誌などは読まずに我慢しています。 ( 笑 )
―― 美しい容姿の太田社長ですけど、『美人だから』『女性だから』などで得をした経験とかお持ちですか?
まったく関係ないですね 。 仮に容姿で得するということは、後に続きませんから ( 笑 )
あと、経営姿勢では、 周りの雑音はなるべく聞かないようにしています。もちろん他の人の頑張っている姿は刺激になりますね。
―― お仕事でお忙しい太田社長はプライベートの過し方についてはどのようにお考えですか?
私は ON と OFF を両立する必要はないと思っています。私の場合は優先順位を決めますね。平日は仕事を一番に優先するようにしています。土日 も結局は仕事のことで頭がいっぱいですが、やっぱり時には息抜きしないと 。
《学生について》
―― では最後になりますけど、学生に対して『今、すべきこと』などアドバイスがあったらお聞かせください。
まず一つは、たくさんの目標をもつことですね。大きな一つの目標ではなくたくさんのです。たとえば、三十代でマイホームを持つとか 、○才では年収○○千万になりたいとか ・・
なんでもよいのです 。それをノートに書くんです。三十個でも百個でもいいから。そして先が見えなくて落ち込んだり、苦しんだりしている時に見返すんです。そしたら、見失いかけていた目標などを再認識することができ元気をもらい、また頑張ろうという気持ちになれるんです。
もう一つは、今時分の目の前にあることを 実践して いくことです。一生懸命にいろんなことに取り組むことが大切です。ビジネスコンテストなど脳の訓練になってとても有意義だと思いますよ。
とにかく自分は自分。同じスタートラインなら別の道を行くというのが私の考えですね。
―― 本日はお忙しい中ありがとうございました。素敵な時間をすごさせていただきました。
























