2005年07月28日
EVENT.45 ( 株 ) バイテック・グローバル・ジャパン代表取締役社長
鷲巣祐介 氏インタビュー
お忙しい中お時間を割いていただき、インタビューをさせていだきました。

七月二十八日、 SPEC はバイテック・グローバル・ジャパンの代表取締役社長である鷲巣祐介氏とお話をさせていただきました。
鷲巣社長はまずリクルートに入社し、その後リクルートを退社して現在の会社を立ち上げた方です。今回は起業やビジネスモデルについてお聞きするために訪問させていただきました。
URL http://www.bitecglobal.com
なぜリクルートに入社しようと思ったのですか?
私はもともと理系でサイエンスは好きであったけれども研究者になるよりも、サイエンスを使って商売をする側、つまり技術をお金に換える側に回ろうと思っていました。私の就職活動の時期がちょうどリクルートが技術移転をしようとしている頃であり、リクルートという会社に興味を持ちました。リクルートが技術移転をしようとしていたことや、実際に自分が会った社員の人たちが、親しみを持てる人が多く、仕事に対しても熱く語る人が多かったこともあり、就職先としてリクルートを選びました。実際に入ってみると、自己責任を重視する会社であり、すべて自分で考えさせられます。自分で考えて動いて仕事を覚え、自分のステップアップにつなげることができました。今思うと、ビジネスファンダメンタルを他の会社より学べるところだったと思います。
技術移転についてお聞かせください。
大学の理系の研究室では日々色々な発見、発明があります。それを特許として出願し、その特許と先生がもつノウハウを企業にライセンスをし、ライセンス先の企業が商品開発をして、その商品を売り出せばそのロイヤリティが大学側にも入るという仕組みです。入社当初は別部署で働いていたのですが、リクルートが、技術移転を事業化する前から、自分がそれをやりたいということを、当時の上司や人事部にもアピールをし、運良く事業化のタイミングで異動することができました。埋もれている 優れた技術をほっておきたくなかった。私は自分がほれ込める技術に出会える場、しかも技術をお金に換える手段を学ぶことのできる場に自分の身を置きたかった。結局、技術移転の業務を通じて出会った「入れ歯」の技術に惚れこみ、その技術を担いで独立しました。
会社設立のノウハウはどうやって学んだのですか?
わからないところは先に独立した先輩などに聞きながら自分でやりました。わからないことは、知っている人に聞けばいい。困ったことがあれば誰かに聞けば協力をしてくれます。
仕事をしていく上での不安や困ったことはありますか?
実際に今の事業を進めていく上での不安はありますが、不安を抱えていても仕方が無いのでやるしかないですね。私は困ったことが出てきたら、困ったなぁと考えるのではなく、困らないようにするためにはどうすればよいかを考えます。
経営者になって初めてわかったことは何ですか?
やりたいと思ったことがあれば自分でやるのが一番。なぜなら誰にも縛られずにすむからです。その代わりすべて自己責任です。
事業の中心となっている入れ歯についてお聞かせ下さい
全国の歯科医院から患者様の入れ歯が当社に送られてきて、その入れ歯に当社独自の特殊加工を行っています。まだ入れ歯はあまり良い印象を持っている方は少ないと思いますが、入れ歯も恥ずかしいものではなく誰でも入れられるものとして認識して欲しいですね。現在の入れ歯人口が2300万人(人口の6分の1)で、歯の平均寿命が約57歳といわれている中、歯を失ってから残りの約20年の人生を、「歯が無いので恥ずかしい」などとは言っていられません。快適に過ごしていただきたい。また、咀嚼は脳にとっても、大事なことなので入れ歯を入れてきちんと噛むことができるということはとても重要なことです。現在入れ歯を入れている人の多くが “ 痛い、噛めない、外れやすい ” などで悩んでいます。それを解決して噛むことによって元気になってもらいたい。私たちが提供している入れ歯の裏に生体用シリコーンを貼り付ける特殊加工技術では一回加工したら5年間はもっている患者さんがいます。実際に今、歯科医で貼り付けている 似たような商品は3ヶ月くらいしかもたず、一般に出回っている入れ歯安定剤は使いすぎるとあごの骨にダメージを受けます。自分に合う入れ歯を入れて、今までできなかったこともできるようになって欲しいと思っています。
これからの夢はなんですか?
世の中には知られてない良い技術がたくさんあるので、それらをお金に換える事業をやっていきたいです。周りが何を言おうと、自分が面白いと思った技術には自分でお金を出して自分もかかわって成功させていきたいです。

学生に対して一言お願いします
常に自分で考えて動いてほしい。何するにも自由と自己責任はセット、自分が何をしたいかを考えることが大事です。
* このログは原が担当しました。
今回鷲巣様は大変お忙しい中、我々と会う時間を作って下さいました。
この場を借りて改めてお礼を申し上げます。
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